霧立越(きりたちごえ)の概要
霧立越は、九州脊梁山地を南北に続く向坂山(1684m)から扇山(1661m)にかけての尾根伝いを辿る古道です。その昔、熊本県の馬見原(まみはら)から宮崎県の椎葉まで馬の背で物資を運んだ「駄賃付け」の道でありました。大分県の豊後から熊本県の人吉へと通じる古(いにしえ)の交易道の一部ですが、昭和8年に椎葉村に自動車道が開通してから霧立越を通行する駄賃付けはしだいに途絶え昭和12年(1937)ごろから廃道となりました。
霧立越の古道には多くの歴史が秘められています。寿永4年(1185)には、壇ノ浦の合戦に敗れた平家一門が鞍岡から霧立越を越えて椎葉に逃れました。正保2年(1645)には人吉の剣豪丸目蔵人のタイ捨流が鞍岡に伝承されました。今日では、その演武が祇園神社のお祭りとなって伝えられています。明治10年(1877)4月には、日本最後の内戦「西南の役」で田原坂の合戦に敗れた薩摩軍が西郷隆盛と共に人吉に逃れた道として知られています。
こうした歴史を秘める霧立越の古道は、平成7年(1995)に「霧立越の歴史と自然を考える会」によって向坂山(1684m)から南の扇山(1661m)にかけて尾根伝い12kmをトレッキングコースとして伐開し歩道の整備が行われました。
その後、平成11年(1999)には、霧立山地固有種となる「キリタチヤマザクラ」を発見、平成13年(2001)には、 木浦谷山中に幻の滝を発見、更に平成16年(2004)には、化石の森とガゴが岩屋を発見するなどで新たなトレッキングコースを多岐にわたり開発整備を進めています。このページは、そうした霧立越情報を詳しくお伝えしています。
トレッキングのお申込み・お問合せ
やまめの里内 霧立越の歴史と自然を考える会 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字鞍岡4615
お問合せ⇒TEL0982-83-2326 FAX0982-83-2324 メールfront@kiritachi.net
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ガイド&宿泊料金
お一人様 9,450円 旅館「えのはの家」 1泊2食・霧立越弁当・登山口及び下山口送迎付(税込)
お一人様12,600円 ホテルフォレストピア 1泊2食・霧立越弁当・登山口及び下山口送迎付(税込)
ご宿泊は、前泊、後泊どちらかを選択。もう1泊追加は、旅館7,350円、ホテル9,000円(何れも2食付税込)
4名様以上のお申込で催行。団体割引は15名上で10%OFF。ワンデー(日帰)は、お一人様3千円。(税込)